USDJPYドル円のFX自動売買設定


USA! USA!



馴染みのある通貨ペアだよね
毎日ニュースで耳にするUSDJPYです。
馴染みのある通貨ペアですが設定は難しい。
長期ではレンジが広いが短期では狭い。クロス円通貨ペアの底値切り上げの可能性。売りのマイナススワップの厳しさ。米ドル長期上昇トレンド。全てレンジ設定を悩ませます。
当記事では自動売買USDJPY設定の基本形と設定根拠を解説します。
基本形をそのままでも良いですし、皆さんの環境に応じてアレンジもどんどんして頂きたいと思います。



下記のことが分かります
- 自動売買設定の基本形
- 年利(直近2-3年間で運用した場合)
- チャート分析によるレンジ検証
- バックテストによるレンジ検証と最適な利確幅
【USDJPY】自動売買設定の基本形
コアレンジとサブレンジに分け、それぞれに最適な利確幅を設定します。
本数と間隔は予算に合わせて調整ください。


- 買いのみ
- 短期チャートでレンジ設定
- かつてほどの円高にはならない想定。底値を切り上げる
【USDJPY】参考情報


プラススワップ方向 ゼロスワップ方向 | 買い *トライオートFXの場合 |
ショック時の値動き傾向 | 下降 |
一緒に運用したい 通貨ペア | EURJPY 売り CHFJPY 売り NZDUSD 買い |
【USDJPY】 年利と証拠金
この設定をトライオートFX のバックテストツールで検証した成績です。


期間収益率 | 105.91% |
推奨証拠金 1,000通貨の場合 | 320,721円 |
*トライオートFXのバックテストで算出される推奨証拠金は「直近2-3年間でこの予算であればロスカットされなかった」というものでリスク管理が甘いので信頼しない方が良いです。
任意のロスカットレート○○に対する必要証拠金などの詳しい算出方法は公開していません。自己責任で資金管理をお願いいたします。自身で算出ができない場合は運用を控えてください



では設定根拠を順に説明します
【USDJPY】 チャート分析によるレンジ検証
リーマンショックを含む長期チャートで最大リスクを警戒しつつ、5年程度の短期チャートをベースにレンジ検証します。
長期チャート(2007-)


上限 | 125.00 |
中央値 | 100.00 |
下限 | 75.00 |
変動幅 | 5,000pips |
長期の変動幅は5,000pips程度ですが、短期では半分の2,500程度。
2008年から2012年の短い期間にかけて、50年に1度と言われる米国発の経済危機と、日本で1,000年に1度と言われる大地震が発生し円高になっています。
リーマンショックと東日本大震災の影響の強い2010年頃の円高にはそう簡単にはならない前提でレンジ設定します。もし、100円を切る円高になる場合、世界的に深刻な事態が起きていてUSDJPYのトレードをしている場合ではなく、安くなった株を買い集める時期と思います。
短期チャート(2016-)


104.00位に意識されるラインがあります。それ以下になるのは有事に限られる様で、2016年末と2020年末は米大統領選挙。2020年3月頃はコロナショックが起きています。
下限は100.00とします。長期では100.00以下になっていますが、米国発の経済危機や重大な世界的危機が起きない限りは到達しないレートと考えます。
中央値は112.00位。これ以上は上値が重たいようです。
買いレンジ上限 (中央値) | ????? |
コア・サブレンジ 境界ライン | 104.00 |
買いレンジ下限 | 100.00 |
買いレンジ上限は111.00くらいに見えます。
決済されにくいポジションになるのでバックテストを利用してさらに詳細に検証します。



買いレンジ上限は慎重に考えたいです
【USDJPY】 バックテストによるレンジ検証
トライオートFX のバックテストを利用したレンジ検証です。
- レート50pips間隔で収益率を算出
- 利確幅は20pipsで検証(利確されやすく・リピートされやすい)
- 収益率が急落するレートがレンジ端の目安


大きな差はありませんが、110.50以上は避けたいです。109.00から110.00の間。無理に追いかける必要もないですし、100.00以下に下がることも想定します。控えめに109.00を買いレンジ上限とします。
買いレンジ上限 | 109.00 |
コア・サブレンジ 境界ライン | 104.00 |
買いレンジ下限 | 100.00 |



次は利確幅の検証ね
【USDJPY】 バックテストによる利確幅の検証
トライオートFX のバックテストツールでコアレンジとサブレンジそれぞれの最適な利確幅を検証します。



確認したい方のレンジをタップ!
利確幅 | 収益率 |
---|---|
50pips | 102.50% |
60pips | 108.63% |
70pips | 107.89% |
80pips | 111.15% |
90pips | 110.89% |
100pips | 112.46% |
110pips | 112.02% |
120pips | 114.41% |
130pips | 113.84% |
140pips | 117.32% |
150pips | 116.82% |
140pipsがトップです。
80pips以上は接戦なので利確頻度を優先します。
自動売買では80pips採用し、手動は100pipsを採用します。



最適な利確幅まとめです
自動 / 手動 | コアレンジ 利確幅 | サブレンジ 利確幅 |
---|---|---|
自動 | 80 | 400 |
手動 | 100 | 500 |
収益最大化のためコアレンジとサブレンジに分けて、それぞれに最適な利確幅を設定しています
検証結果はこちらの記事を参照ください
【USDJPY】自動売買設定まとめ
以上のチャート分析とバックテストで自動売買設定が確定しました。
おさらいに設定表を再掲します。


馴染みのある通貨ペアとはいえ、自動売買で運用する優先順位は低い方だと思います。
クロス円ではEURJPY、CADJPY、NZDJPY、AUDJPY。この次にもし予算があれば…という感じかなと思います。クロス円買いの通貨ペアでは必要証拠金が多い方ですからね。
長期と短期でレンジが大きく異なり、短期の底値としている100.00から長期の底値75.00の落差が激しいので、自動売買の設定も難しいです。米国で事件が発生し、円高に振れるようなトレンドが発生するようであれば、即損切りできるメンタルも持ち合わせたいですね。



自分が納得できる設定にアレンジしてね