
いつもUSDJPY難しいって言ってるよね



うん。設定を難しくさせる条件が揃ってると思う
当記事ではUSDJPY自動売買設定の基本形と設定根拠を解説します。
どうしてUSDJPYが難しいのか?その上で最適な自動売買設定をどう考えるか?順番に説明します。
基本形をそのままでも良いですし、皆さんの環境に応じてアレンジもどんどんして頂きたいと思います。



下記のことが分かります
自動売買設定の基本形
年利(直近2-3年間で運用した場合)
チャート分析によるレンジ検証
バックテストによるレンジ検証と最適な利確幅


・資産運用で不労所得を頑張って作ってる鳥
・FX自動売買は連続予約注文とトライオートFXをメインに利用
・インデックス投資+代用FX
・#通称カモメノックアウト発案者
・インテリアデザイナー
【USDJPY】自動売買設定の基本形



で、なにが難しいの?
- 長期チャートでは広いレンジなのに短期チャートでは狭いレンジ
- 米ドルの長期上昇トレンドの可能性
- クロス円通貨ペアの底値切り上げの可能性
- 売りのマイナススワップの厳しさ



さっそく!
USDJPY自動売買設定はこちら


- 売りはなし買いのみ
- レンジごとの利確幅
- 20pipsごとの注文間隔でダイヤモンド戦略を追加しやすく
- 大胆なレンジ設定
USDJPY自動売買を難しくする全ての要因を解決するのを狙っています。
【USDJPY】 年利と証拠金
この設定をトライオートFXのバックテストツールで検証した成績です。


期間収益率108.96%(年利換算39.62%)
推奨証拠金311.721円(1,000通貨の場合)
*トライオートFXのバックテストで算出される推奨証拠金は「直近2-3年間でこの予算であればロスカットされなかった」というものでリスク管理が甘いので信頼しないほうが良いです。但し、2021年9月現在ではコロナショックを含んでいるため、ある程度は目安になります。
*任意のロスカットレート○○に対する必要証拠金などの詳しい算出方法は公開していません。自己責任で資金管理をお願いいたします。自身で算出ができない場合は運用を控えてください



では設定根拠を順に説明します
【USDJPY】 自動売買設定の決め方
まずチャート分析とバックテストでレンジを決定します。バックテストはトライオートFXのビルダー機能を使います。
【USDJPY】 チャート分析によるレンジ検証
最初に長期チャートです。


最大5,000pipsと広いレンジの通貨ペアですが、リーマンショックと東日本大震災の影響の強い2010年頃の円高にはもうならない。と判断して外します。
すると100.00-125.00の2500pipsのレンジが見えてきます。



もし同じくらいの円高になったら?



全て損切りして買いなおします
・50年に1度と言われる米国発の経済危機
・日本で1,000年に1度と言われる大地震
この2つが短い期間で起き円高になっています。
稀なケースですが何も対策しないわけにはいかないので、損切ラインを決めておきます。
次に短期チャートです。


最近の4年間では比較的狭いレンジで、100.00-115.00で1,500pipsです。
上限は115.00を超えるとすぐ反転
下方向は104.00に最初のラインがあり、それ以下になると100.00を下限にすぐ反転
104.00以下になるのは有事の様で、2016年末と2020年末は米大統領選挙。2020年3月頃はコロナショック。
下限の100.00が日米間で強く意識されるラインとします。



100.00以下の円高になるならきっと世界的な事件が起きてる
米国発の危機(経済危機その他)米国に大打撃を与える事件
このニュースで全損切します。
そして買いなおします。



上方向の2015年から2016年の円安は考えなくていいの?



うん。無理して追いかけなくていいかな
・直近4年間で115.00以上になっていない
・必要証拠金が多いのでレンジを広げて注文を持ちすぎない
・円高時の含み損を抑えて100.00以下のサブレンジにたくさん買いなおす余力を残す



上昇余地が大きく、おそらくその時もプラススワップ。ということは…



あの戦略が合いそう!大口注文!
クロス円通貨ペアの底値が切り上がっている説が正しいのであれば、100.00以下は一生で来るか来ないかのレートです。株式と比べてどちらを買う方がリターンが大きいか検討します。
注文を持ちすぎていなければ全損切&買いなおしですぐに損失を取り返せると思っています。



米ドルの長期上昇トレンドの噂もあるしね
【USDJPY】 バックテストによるレンジ検証
チャート分析でレンジ設定が100.00-115.00に仮決定しました。
次にバックテストを利用したレンジ検証です。
- ビルダーのシングルカスタムを使用
- トラップ位置50pipsでレートごとに収益率を算出(トライオートFXのバックテスト値を使用)
- 利確幅は20pipsで検証(利確されやすく・リピートされやすい)
- 収益率が急落する位置をレンジ端の目安にする


売り注文はなし。
・米ドルの長期上昇トレンドを警戒
・売りのマイナススワップが厳しい
売り建玉が積み重なるとマイナススワップで相当つらくなります。
米ドル買い注文がレンジアウトしたら他のレンジインしている通貨に資金を移せば良いです。
110.50以上になると収益率と対含み損比が悪くなるので、これより上に買い注文は不要です。
買いの上限は109.00-110.00のグレーゾーンの辺り。
参考に110.00を回復しなかった期間を調べると過去5年間では1年間だけです。


上限はどうするか?
私は109.00にします。
・110.00の切りが良すぎて売り圧が強そう(バックテスト結果参照)
・110.00で建玉が全て決済されている状態にしたい
これでレンジが100.00-109.00に決まります。次に104.00のラインを境に最適な2つの利確幅をバックテストで検証です。
【USDJPY】 バックテストによる利確幅の検証
104.00-110.00


104.00-110.00の利確幅バックテスト結果です。
110.00で全て決済する条件があるので、100pips利確幅を最大にしています。
90pipsがトップですが、コロナショックを含むバックテストで広い方が有利になっているのを考慮して
自動売買は80pips
手動は100pips(再発注するときの暗算が楽だから)
にしたいと思います。



次はサブレンジ!
100.00-104.00


100.00-104.00の利確幅バックテスト結果です。
チャート分析とバックテストの通り104.00より下はリピートするレンジではないので、利確幅を広げて大きな利益を狙います。400pipsがぶっちぎり。
自動売買も400pips
手動も400pips
にしたいと思います。
USDJPYの自動売買設定は100.00-109.00に買いのみ
104.00を境に2つの利確幅を設定
おさらいに同じ設定表を再掲します。


オセアニア通貨やカナダドルと比べ必要証拠金も多いので、自動売買設定がフィットしていないと米ドルの資金効率は悪くなりがちです。
馴染みのある通貨ペアとはいえ、運用する優先順位はかなり低い方だと思います。
クロス円ではEURJPY、CADJPY、NZDJPY、AUDJPY。この次にもし予算があれば…という感じかなと。なので無理せず運用しない。
USDJPYを運用する代わりに、例えばCADJPYを倍にするのも良いと思います。



自分が納得できる設定にアレンジしてね