
オーストラリアの影響を受けやすい



中国の影響も大きいね
AUDJPYに似ている人気通貨ペア。NZDJPY(NZドル円)です。
豪ドル円に比べるとリスクオンリスクオフの影響が少し大きい印象。政策金利が高めで有利なスワップが魅力。
乳製品、隣国オーストラリアと主要貿易国である中国の影響を受けやすいようです。
良い通貨ペアですが、2021年11月現在ではNZDUSDとの異通貨ペアハーフ&ハーフプラスワップ同士が出来ないので、似ているAUDJPYと比較すると優先順位は劣ります。
当記事ではNZDJPY自動売買設定の基本形と設定根拠を解説します。
基本形をそのままでも良いですし、皆さんの環境に応じてアレンジもどんどんして頂きたいと思います。



下記のことが分かります
- 自動売買設定の基本形
- 年利(直近2-3年間で運用した場合)
- チャート分析によるレンジ検証
- バックテストによるレンジ検証と最適な利確幅
【NZDJPY】自動売買設定の基本形
コアレンジとサブレンジに分け、それぞれに最適な利確幅を設定します。
ロット、本数、間隔は予算に合わせて調整ください。


- 買いのみ
- 豪ドルより少しボラ大きめ
- コアレンジが狭い
【NZDJPY】参考情報


プラススワップ方向 ゼロスワップ方向 | 買い *トライオートFXの場合 |
ショック時の値動き傾向 | 下降 |
一緒に運用したい 通貨ペア | EURJPY 売り |
【NZDJPY】 年利と証拠金
この設定をトライオートFX のバックテストツールで検証した成績です。


期間収益率 | 84.25% |
年利換算 | 30.64% |
推奨証拠金 1,000通貨の場合 | 467,638円 |
*トライオートFXのバックテストで算出される推奨証拠金は「直近2-3年間でこの予算であればロスカットされなかった」というものでリスク管理が甘いので信頼しない方が良いです。



では設定根拠を順に説明します
【NZDJPY】 チャート分析によるレンジ検証
リーマンショックを含む長期チャートで最大リスクを警戒しつつ、5年程度の短期チャートをベースにレンジ検証します。
長期チャート(2007-)


上限 | 98.00 |
中央値 | 71.00 |
下限 | 44.00 |
変動幅 | 5,400pips |
コロナショックでもリーマンショックほどの大きな暴落はなく、底値が上がっている印象です。
近年のショック時を除いたレンジはかなり狭く見えます。



なんとなく2013年以前とはNZドルの認識が変わった気がするね
短期チャート(2016-)


買いレンジ上限 (中央値) | ????? |
コア・サブレンジ 境界ライン | 68.00 |
買いレンジ下限 | 59.00 |
買いレンジ上限は73.00くらいに見えます。
決済されにくいポジションになるのでバックテストを利用してさらに詳細に検証します。



レンジ端は慎重に考えたいです
【NZDJPY】 バックテストによるレンジ検証
トライオートFX のバックテストを利用したレンジ検証です。
- レート50pips間隔で収益率を算出
- 利確幅は20pipsで検証(利確されやすく・リピートされやすい)
- 収益率が急落するレートがレンジ端の目安


72.50以上の収益率が怪しくなってきます。
利確幅を考慮して、72.00を買いレンジ上限とします。
買いレンジ上限 | 72.00 |
コア・サブレンジ 境界ライン | 68.00 |
買いレンジ下限 | 59.00 |



次は利確幅の検証ね
【NZDJPY】 バックテストによる利確幅の検証
コアレンジとサブレンジそれぞれの最適な利確幅を検証します。



確認したい方のレンジをタップ!
利確幅 | 収益率 |
---|---|
50pips | 50.55% |
60pips | 52.14% |
70pips | 52.62% |
80pips | 54.15% |
90pips | 54.99% |
100pips | 55.93% |
110pips | 55.68% |
120pips | 58.07% |
130pips | 57.78% |
140pips | 60.37% |
150pips | 59.78% |
140pipsがトップです。
ですが120pipsを採用します。感覚的に少し140pipsは広すぎます。運用していて不安になるのでメンタルとデータのバランスを取ります。
手動では再発注の暗算がしやすい150pipsを採用します。



最適な利確幅まとめです
自動 / 手動 | コアレンジ 利確幅 | サブレンジ 利確幅 |
---|---|---|
自動 | 120 | 500 |
手動 | 150 | 500 |
収益最大化のためコアレンジとサブレンジに分けて、それぞれに最適な利確幅を設定しています
検証結果はこちらの記事を参照ください
【NZDJPY】自動売買設定まとめ
チャート分析とバックテストで自動売買設定が確定しました。
おさらいに設定表を再掲します。


コアレンジの利確幅がまだ少し広いと思いませんか?
私は15通貨ペアを運用しているので、その内の1通貨ペアの利確頻度が少なくてもあまり気にならないです。ですが運用通貨ペア数が4通貨ペア程度なら100pips程度にしているでしょう。
このように状況により快適な設定は異なりまので、自分なりに是非アレンジください。
2021年11月現在のNZドルは政策金利が高くNZDUSD売りがマイナススワップです。少し前のようにNZDUSD売りがプラススワップになれば異通貨ペアハーフ&ハーフプラスワップ同士ができるので、元に戻る日が来るといいなぁ。と思います。



自分が納得できる設定にアレンジしてね