高金利通貨スワップ投資。高金利通貨は下がり続けると言われながらも、それでも投資家を引き付ける魔力。
現金を拘束されるのは抵抗がありますが、もともと持っている株であれば代用FXでスワップ投資しても良さそうな気もします。代用FXの掛け目70%とはいえ、所有株で毎日スワップ利益が得られるのは魅力です。
ではスワップ投資を始めるためにわざわざ株を購入して代用FXするのは効率的でしょうか?

S&P500ETFの複利が掛け目70%のハンデを逆転するかもしれない?
どのくらいの利益差になるか。
2021年9月現在。比較的安定感のあるメキシコペソのスワップ投資で最も好条件と思われるトレイダーズ証券【LIGHT FX】
。代用FXでスワップ条件の良いDMM FX
を比較します。
LIGHT FXとDMM代用FXのメキシコペソスワップ投資を比較
- メキシコペソの平均購入レートは5.0円
- ロスカットレートは4.2円
- スタート予算100万円
を共通条件。計算しやすい数字にしています。トレイダーズ証券【LIGHT FX】 と DMM FX の運用条件は以下の通り。
- メキシコペソを100LOT購入
- スワップ1日あたり7.1円/LOT(100LOTなので1日710円)
- 年利25.92%
- スワップ益は非課税のまま受取し年に1回メキシコペソに再投資
- 比較年度に建玉は全決済し課税処理
- 課税後の受取可能な金額で比較
- S&P500国内ETFを100万円分購入して代用
- 賭け目70%になるのでメキシコペソを70LOT購入
- スワップ1日あたり5.0円/LOT(70LOTなので1日350円)
- 年利18.25%
- S&P500国内ETFは配当金再投資込みで年率5%成長
- スワップは年に1回全決済し課税して受け取りS&P500国内ETFを積立して代用。メキシコペソに再投資
- 比較年度にS&500国内ETFを全売却し課税処理
- 課税後の受取可能な金額で比較
【LIGHT FXの圧勝】利益比較表
投資元本を100万円とした結果が1年後、2年後といくらになるか20年後まで計算しました。
計算の結果、トレイダーズ証券【LIGHT FX】
の圧勝です。10年後に2倍。20年後には5倍の差になるのは驚きです。
スワップ投資のためにわざわざ株を購入して代用FXを選ぶのは効率が悪いです。


- 賭け目70%の差はあまりにも大きい
- 1日当たりスワップ額の差
- スワップ益を非課税で再投資できるメリットが年々大きくなる
賭け目70%の差はS&P500ETFの複利では追いつけません。70%に下がったのを100%に戻すので、計算では50%弱の株価成長が毎年必要になり、非現実的です。
利益を増やしたいだけであれば、100万円全額にレバレッジを掛けられる方が断然有利。これはスワップ投資に限らず、代用FX自動売買にも当てはまります。
やはり代用FXはもともと保有していたり、欲しい株を使ってダブル運用するからこそ効率的と言えます。



株もFXも両方やりたい人向け



前も言ってた「株のついでに」が大切だね
【参考資料】LIGHT FX スワップ投資 試算表
参考にトレイダーズ証券【LIGHT FX】 の試算表です。私はスワップ投資にはどちらかなら反対ですが、さすがにこの試算をすると心を動かされます。100万円スタートではなく10万円スタートで入金なし。利確もせずにスワップだけでどこまで増やせるか。ゲーム感覚で試す分にはありかなと思うようになりました。
A:証拠金残高
B:Aの証拠金を元に得られる年間スワップ利益
C:AとBの合計(年末の証拠金残高)
D:LIGHT FXは決済しなければスワップ非課税(前年度のDと今年度のBの合計)
E:決済して課税後に残る出金可能額(100万円+D-税金)


【参考資料】DMM代用FX スワップ投資 試算表
こちらはDMM代用FXの試算表です。ご参考に。



計算大変でした
A:S&P500評価額
B:S&P500の年利5%を加えた評価額
C:Bの評価額で代用した有効証拠金(掛け目70%)
D:Cを元に得られる年間スワップ利益
E:スワップ益を決済して課税
F:Eを使ってS&P500ETFを積立しBと合算
G:S&P500購入額(累計)
H:Bを決済して課税後に残る売却益
I:全て決済して課税後に残る出金可能額(A+D+H)

