
なんか不思議な組み合わせ



ショック時はハイリスクな通貨ペアだよ
呼称がはっきりしない通貨ペア。ユーロ豪ドルです。(ユーロオージーとは言わないですよね?)
レンジが安定しているようでボラも大きい。○○ショック時には他の通貨ペアを圧倒する勢いで暴騰します。ショック時に運用をストップする通貨ペアの筆頭です。その点を除けば個人的には好きな通貨ペアです。
当記事ではEURAUD自動売買設定の基本形と設定根拠を解説します。
基本形をそのままでも良いですし、皆さんの環境に応じてアレンジもどんどんして頂きたいと思います。



下記のことが分かります
- 自動売買設定の基本形
- 年利(直近2-3年間で運用した場合)
- チャート分析によるレンジ検証
- バックテストによるレンジ検証と最適な利確幅
【EURAUD】自動売買設定の基本形
コアレンジとサブレンジに分け、それぞれに最適な利確幅を設定します。
本数と間隔は予算に合わせて調整ください。


- 売りのみ
- ユーロ買いはマイナススワップが大きいので避ける
- ショック相場では運用をしばらくストップする
- サブレンジをデフォルトでオフにしておくのもあり
【EURAUD】参考情報


プラススワップ方向 ゼロスワップ方向 | 売り *トライオートFXの場合 |
ショック時の値動き傾向 | 上昇 |
一緒に運用したい 通貨ペア | AUDNZD 売り AUDUSD 売り |
【EURAUD】 年利と証拠金
この設定をトライオートFX のバックテストツールで検証した成績です。


期間収益率 | 61.69% |
年利換算 | 22.43% |
推奨証拠金 1,000通貨の場合 | 2,677,466円 |
*トライオートFXのバックテストで算出される推奨証拠金は「直近2-3年間でこの予算であればロスカットされなかった」というものでリスク管理が甘いので信頼しない方が良いです。



では設定根拠を順に説明します
【EURAUD】 チャート分析によるレンジ検証
リーマンショックを含む長期チャートで最大リスクを警戒しつつ、5年程度の短期チャートをベースにレンジ検証します。
長期チャート(2007-)


上限 | 2.1200 |
中央値 | 1.6350 |
下限 | 1.1500 |
変動幅 | 9,700pips |
リーマンショックとコロナショックの値動きが突出しています。
売りで運用するなら必ずリスクを見込み、ショック時はすぐに注文をオフにしてください。



コロナショック時に凄まじい勢いでスマホに新規約定通知が届いたのを覚えています
底値は上昇傾向にあるようです。次に短期チャートです。
短期チャート(2016-)


売りレンジ上限 | 1.9800 |
コア・サブレンジ 境界ライン | 1.6800 |
売りレンジ下限 (中央値) | ????? |
売りレンジ下限は1.5500くらいに見えます。
決済されにくいポジションになるのでバックテストを利用してさらに詳細に検証します。



売りレンジ下限は慎重に考えたいです
【EURAUD】 バックテストによるレンジ検証
トライオートFX のバックテストを利用したレンジ検証です。
- レート50pips間隔で収益率を算出
- 利確幅は20pipsで検証(利確されやすく・リピートされやすい)
- 収益率が急落するレートがレンジ端の目安


1.5450以下の収益率減少が目立ちます。
利確幅が広くなることが予測されるので、1.5600を売りレンジ下限とします。
売りレンジ上限 | 1.9800 |
コア・サブレンジ 境界ライン | 1.6800 |
売りレンジ下限 | 1.5600 |



次は利確幅の検証ね
【EURAUD】 バックテストによる利確幅の検証
コアレンジとサブレンジそれぞれの最適な利確幅を検証します。



確認したい方のレンジをタップ!
利確幅 | 収益率 |
---|---|
50pips | 45.83% |
60pips | 47.60% |
70pips | 47.83% |
80pips | 49.00% |
90pips | 49.09% |
100pips | 49.90% |
110pips | 50.46% |
120pips | 50.89% |
130pips | 51.43% |
140pips | 51.53% |
150pips | 51.46% |
160pips | 51.61% |
170pips | 51.49% |
180pips | 51.61% |
190pips | 51.08% |
200pips | 51.26% |
160pipsがトップです。
130pips以上は誤差なので約定頻度の高い130pipsを採用します。
手動では再発注の暗算のしやすい200pipsを採用します。



最適な利確幅まとめです
自動 / 手動 | コアレンジ 利確幅 | サブレンジ 利確幅 |
---|---|---|
自動 | 130 | 1,000 |
手動 | 200 | 1,000 |
収益最大化のためコアレンジとサブレンジに分けて、それぞれに最適な利確幅を設定しています
検証結果はこちらの記事を参照ください
【EURAUD】自動売買設定まとめ
以上のチャート分析とバックテストで自動売買設定が確定しました。
おさらいに設定表を再掲します。


コアレンジはボラもありながらレンジも安定している感があるように思います。 元に戻るスピードが速いような感じ。
一方でサブレンジは非常に広く、全てを常時オンにするのはリスクが高いです。注文間隔を間引くなど予算に応じて調整ください。
ショック時には運用ストップが安全なので、サブレンジはデフォルトでオフにしておくのも良いと思います。
相場が反転してから、維持率に余裕があれば裁量で大口幅広注文をする。余裕がなければ上記の設定で1,000pipsずつ利益を確定させていく。ショック時には余裕がないのが普通なので現実的には後者の1,000pipsずつの方が安心感があると思います。



自分が納得できる設定にアレンジしてね